花粉症について

花粉症について

花粉症とは?

花粉症イメージ

花粉症は、植物の花粉が体内に入った際、免疫が過剰反応して起こる I型アレルギー(即時型アレルギー)です。
主に くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ が特徴で、日本では特に スギ・ヒノキ による花粉症(アレルギー性鼻炎)が国民病と呼ばれるほど増えています。

花粉症(かふんしょう)の4大症状

花粉症は、スギやヒノキなど植物の花粉が体に入ることで起きるアレルギー性の疾患です。主に 鼻 と 目 に症状が現れ、日常生活に大きな影響を与えることも少なくありません。ここでは、花粉症の代表的な「4大症状」について分かりやすくご紹介します。

❶ くしゃみ(連続する発作的なくしゃみ)

花粉が鼻の粘膜に付着すると、体は異物を押し出そうと反応し、何度も続けて出る強いくしゃみが起こります。
朝方や外出直後に症状が出やすいのが特徴です。

❷ 鼻水(透明でサラサラした水様鼻水)

花粉によるアレルギー反応で鼻の粘膜が刺激され、水のようにサラサラした鼻水が止まらなくなることがあります。
風邪の鼻水と違い、色がつかず透明である点がポイントです。

❸ 鼻づまり(両側同時に詰まりやすい)

鼻粘膜が炎症を起こして腫れることで、呼吸しづらくなる鼻づまりが起こります。
夜間や就寝時に悪化しやすく、睡眠の質が低下する原因にもなります。

❹ 目のかゆみ(充血・涙目)

目の結膜に花粉が付着すると、強いかゆみや充血、涙が止まらないといった症状が現れます。
コンタクトレンズを使用している方は悪化しやすいため、注意が必要です。

喉の違和感

その他の症状

  • のどのかゆみ、咳、後鼻漏(鼻水が喉に流れる)
  • 頭痛、倦怠感、微熱
  • 皮膚のかゆみや乾燥(花粉皮膚炎)
  • アレルギー性結膜炎
  • 喘息の悪化

つらい症状が続く場合は、お早めにご相談ください。

花粉症が起こる仕組み(メカニズム)

花粉症は 免疫の“誤作動” によって起こります。

花粉が鼻・目の粘膜に付着
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花粉を抗原として IgE抗体 が体内で作られる
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IgEが鼻粘膜や目の粘膜にある 肥満細胞(マスト細胞) に結合
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次に花粉が侵入すると、肥満細胞がヒスタミン・ロイコトリエンなどを放出
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くしゃみ・鼻水・鼻づまり・かゆみなどが発生

この反応は「体を守る防御反応」ですが、花粉には無害であるため、免疫が過剰に反応してしまっている状態です。

なぜ日本で花粉症が急増したのか?

日本で花粉症が増え続け、現在では「国民病」と言われるほど深刻になっています。
その背景には 歴史的・環境的・生活習慣的な複数の要因 が絡み合っています。

1.戦後の大規模なスギ植林政策による“人工的な花粉爆発”

花粉イラスト

第二次世界大戦後、住宅再建や木材需要の増加により、日本政府はスギを大量に植林しました。スギは成長が早く扱いやすかったため、国を挙げて植林が行われ、
現在では森林の約12%、人工林の約44%をスギが占める 状態です。
(人工林に占める割合は地域差があるが全国的に高い)
スギは 植林から30〜40年後に花粉の大量飛散期に入る ため、戦後植えられた木々が成熟した1980年代以降、花粉飛散量が急増しました。南関東では1本のスギから 1シーズンに数億〜数十億個の花粉 が放出されるとされ、発症者が激増しました。

2.都市化の進行により「花粉が溜まりやすい環境」ができた

アスファルトやコンクリートに覆われた都市部では、花粉が地面に吸収されず再び舞い上がり続ける ため、空気中の花粉濃度が高くなります。
さらに、都市の排気ガスやPM2.5などの汚染物質が花粉に付着し、アレルギー反応を強める「複合汚染」 を引き起こすことが実証されています。東京などの大都市では、農村部の 2〜3倍の花粉濃度 が観測されるケースもあります。

3.大気汚染が花粉を“より強いアレルゲン”に変える

研究では、排気ガス・黄砂・PM2.5などの大気汚染物質が花粉に作用し、本来なら花粉内部に閉じ込められているアレルゲン(Cry j1 など)を放出しやすい状態にすることが分かっています。
通常の自然環境では2割程度しか分離しないアレルゲンが、汚染物質にさらされると8割が放出 されるとの報告もあります。これは、花粉が“より攻撃的になる”現象で、重症患者の増加にもつながっています。

食事イラスト

4.食生活の欧米化などによる体質変化

花粉症の増加は、食生活が欧米型に変化した時期とも一致しています。
●高脂肪・高たんぱくの食事
●食品添加物の増加
●腸内環境の乱れ
これらは アレルギー体質を助長すると考えられており、研究でも欧米化以降にアレルギー疾患が増加したことが指摘されています。

5.気候変動(温暖化)による花粉飛散量の増加・期間の長期化

気温が上昇すると、スギの花芽形成が促進され、翌年の花粉量が増加します。
実際に、気象データによると 暖冬の翌年は花粉飛散量が10〜20%増える 傾向があります。
また、北米・欧州などでも観測されているように、温暖化で花粉シーズンが長くなる現象も確認されており、日本でも飛散時期の前倒し・延長が起きています。

6.“衛生仮説”と生活習慣の変化:子どもの花粉症急増

近年、子どもの花粉症が急増しており、その要因の一つとして「衛生仮説」があります。
●過度に清潔な生活
●外遊びの減少(土や自然環境との接触が少ない)
●多様な微生物への暴露が減少
これらにより免疫が鍛えられず、花粉など無害な物質に対して免疫が過剰反応する体質が形成されると考えられています。

7.診断の普及・認知度向上による患者数増加も一因

医療機関で花粉症診断を受ける人が増えたことも、有病率の上昇に影響しています。
花粉症に関する情報発信が増え、「受診 → 正確な診断 → 公式統計に反映」という流れが強まりました。

これらの要因が絡み合い花粉症患者が増えていると思われます。

代表的な原因植物と花粉シーズン

■ スギ2〜4月 日本最多の原因植物
■ ヒノキ3〜5月 スギとの重複で長期化
■ カモガヤ(イネ科)5〜8月 初夏の花粉症
■ ブタクサ8〜10月 秋の花粉症
■ ヨモギ8〜10月 秋の代表的な原因花粉

花粉症の対策

■ 日常生活の対策

花粉対策
  • マスク・メガネの着用
  • 花粉の多い時間帯(昼前後〜夕方)を避ける
  • 洋服は花粉が付きにくい素材にする
  • 帰宅時に衣類・髪を払う
  • こまめな室内清掃と加湿
  • 外干しの洗濯物は花粉をよく払う

■ 医療的対策

  • 初期療法(飛散前から抗ヒスタミン薬などを服用)
  • ステロイド点鼻薬
  • 目薬(抗アレルギー薬)
  • 舌下免疫療法(根本治療として有望)

つらいアレルギー症状はお早めにご相談ください


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TEL.048-822-2250

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